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職業としての舞妓

投稿日時 2016-4-26 0:00:00
執筆者 rrb
現在、京都には祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の5つの花街があり、これを総称して五花街(ごかがい)と呼んでいる。一番古いのは上七軒(かみしちけん)である。この花街に欠くことのできない存在が舞妓さん・芸妓さんである。

舞妓さんと芸妓さん、一番の違いは年齢である。舞妓さんは中学を卒業してすぐから二十歳頃までであるが、最終的には舞妓さんの格好が似合わないようになった頃に、大人として芸妓さんになる。舞妓さんや芸妓さんになるには資格はいらないが年齢が問題だと聞く。お稽古事や覚えなければならない事の関係から中学卒業後が望ましいとのことだ。すぐに舞妓さんになれるわけではなく「仕込みさん」という期間がある。その間にまず舞妓言葉や舞、礼儀作法の基礎を覚えなければならない。仕込さんの次が舞妓さん、舞妓さんの次が芸妓さんとなっていく。

最近増えてきている舞妓衣装体験。見分け方は色々とあるが、本物の舞妓さんは、日中はほとんどがお稽古ごとであり、観光地を歩くことはない。化粧の仕方もかんざしも持ち物も違うのでじっくりとみると見分けられる。

その舞妓さんであるが最近は横浜出身であったり福岡出身であったりと、出身地が京都以外の人が増えている。世襲制が崩れつつ…とまではいかないが、その恐れはあるようだ。
髪は髪結いさんにやってもらうが、だいたい一週間はそのままもたさないとあかんらしい。それに何もない休日は、月に2回ほどだというから激務だ。髪の毛の関係もあり、何もない休日でも髪を下すことができないこともあり、そうなると服装は着物となり出かけられるところは限られてくる。髪が下せる休日は着物以外を着ることができるが、年に数回あるかないとのことだ。
その髪結いさんは祇園町にしかなく、上七軒からわざわざ髪結いのために祇園町まで一週間に一度は出向くことになる。彼女たちにはUSJもTDLも関係のない存在かもしれない。

閉ざされた世界の印象がある花街文化であるが、舞妓さんも一つの職業としての選択と広がっている。中学を卒業してすぐに舞妓修行。頭がさがる…という今京都。


《京都・上七軒》本物の舞妓さん

義務教育が終わってすぐに京都に…親の反対を押し切り…なんだってね





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