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手紙の定型句として

投稿日時 2016-4-14 0:00:00
執筆者 rrb
最近はメールやLINEの普及で手紙を書くことが随分と少なくなった。そこで略式の「和の手紙」について触れておこう。ポイントは、「拝啓」「謹啓」といった冒頭の言葉を省き、代わりに短めの「季節の言葉」を置くことである。

春、夏、秋、冬のうち一つを選び、その季節について(1)まだ新鮮に感じている、(2)慣れてきた、(3)深まりを感じている、(4)心はもう次の季節へ向いている、という主観的な判断をする。

たとえば春。(1)まだ新鮮に感じている、ならば「日ましに春めくこのごろ」となる。(2)慣れてきた、と思ったならば、「夏も早たけなわ」となる。(3)深まりを感じている、は、秋がいいかもしれない。「秋まさにたけなわ」となる。(4)心はもう次の季節へ向いている、というのは冬から春がそうだろう。「此処彼処(ここかしこ)に春の兆しが覗くこのごろ」となる。この文は「其処此処(そこここ)」や「垣間見る」をもちいて、「其処此処に春の兆しを垣間見るこのごろ」としてもかまわない。

この使い方はお洒落で上品である。メールなどでも使いたい…ということで、どうも、おやかまっさんどした。


《京都・上七軒》

きょうの大和言葉はいいねぇ、お洒落だね、上品だね





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