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いま

投稿日時 2016-3-11 0:00:00
執筆者 rrb
太宰治文学というか、文豪の表現にやられている。嵌ってしまっている。「いま、という瞬間は、面白い。いま、いま、いま、と指でおさえているうちにも、いま、は遠くへ飛び去って、あたらしい「いま」が来ている。」 これは『女生徒』に書かれている一文だ。

「いま」といった「いま」は既に過ぎたもの。「いつやるの? 今でしょ!」と言った瞬間の「今」は、既に過去のものである。これは「いま」という時間を点で捉えた場合だ。点で捉えるとこの表現は正しい。ただ、私たちは時間にしても点では捉えず、面あるいは線のように幅をもたして捉えることが多い。それを表現をしてしまっているのである。

「いつやるの? 今でしょ!」は、厳密に表現すると、「いつからやるの? 今からでしょ!」となるのではないだろうか。そんな理屈とも屁理屈ともいえるようなことを考えるようになった。文豪といわれる人の文章に触れるのは、本当におもしろい…と、天を仰いで思うこと。

おぉ、完全に嵌ってるね〜、しばらくは文豪気取りの文章を書くのかな?





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