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勤労感謝の日

投稿日時 2015-11-23 0:00:00
執筆者 rrb
「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」という趣旨の元、1948年に国民の祝日として制定された。実は、この「勤労感謝の日」という名称もその趣旨も、本来の意味とは全くかけ離れたものだと聞く。

11月23日は「勤労に感謝する日」でも「働く人に感謝する日」でもない。元々は「勤労感謝の日」ではなく、「新嘗祭(にいなめさい)」と呼ばれる祭日で、非常に重要な宮中祭祀が行なわれる日であった。
新嘗祭とは天皇が日本国民を代表し五穀豊穣(豊作であること)そして命の糧を授けて頂いたことに対する神への感謝を捧げるための祭り、つまり日本の収穫祭なのである。天皇だけでなく国民全員も天皇と一体になり、秋の実りを神に感謝する、日本国にとって非常に大切な一日だ。
現在と違い、当時は国民のほとんどが農家で、新穀(その年に収穫される新米・穀物)がちゃんと収穫できるかどうかは生死に関わることであり、春にその年の五穀豊穣を祈り、秋にはその実りに感謝するという風習は、現代では考えられないほどに重要な意味をもっていた。

しかし日本は大東亜戦争に敗戦後、日本国内ではGHQによる日本弱体化政策が始まる。GHQは日本国民から天皇や皇室に関係したものを徹底的に切り離そうとした。天皇という絶対的な精神的支柱を失わせることにより日本を骨抜きにすることを狙ったのである。そして天皇と国民が一体であった新嘗祭は宮中のみでの祭祀となり、国民からは完全に切り離されてしまい、11月23日は「勤労感謝の日」という本来の意義とは全く関係のない内容の祝日に変えられてしまった。この『勤労感謝の日』という名称を考えたのは日本政府ではなく、アメリカが自国の祝日にこじつけ適当に付けたものでしかない。「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」という如何にももっともらしい趣旨にしても『勤労感謝の日』という名称に合わせて日本政府が考えた後付けである。

というのが、本来の11月23日の意味。当然、諸説あり…だ。それでも、常日頃の勤労に感謝する日なのか、この日にも働けることに感謝する日なのか…よくわからないが、「本日も仕事」なり。この日に働けることに感謝しようとあえて掲載しておきたい…という神戸なう。







新嘗祭、秋は僕たちにとっても食べ物がいっぱいだ





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