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不即不離

投稿日時 2008-3-18 0:12:28
執筆者 rrb
そくふり…互いがつかず離れずの距離にあること。
◇ちょっと予備知識 → 「即」はぴたりとくっつくこと。
                本来は仏教語で、同一ではないが、反対でもない微妙な関係のことをいった。
                「不離不即」ともいう。
                類義語に形影相同(けいえいそうどう)がある。

ことば vol.3 vol.2はここ(←クリック)
さて、「京ことば」の続き。
「京ことば」の優雅性を形成するものとして、婉曲表現、語感、敬語(オとサン、オ〜ヤス、オス、ハル)、畳語がある。



婉曲表現が優雅を誘うことは、京都人の言語意識と多くは一致する。



依頼表現や、辞退表現には、婉曲的な言い回しが多い。「〜をください」のような直示的表現のかわりに、「〜おくれやさ しまへんやろか」となる。



また「荷物を預かってください」のかわりに「荷物を預かって もらえまへん やろか」のように、疑問否定を用いていう。さらに、「すんまへんけど」のような儀礼表現を添えることも忘れない。



車内で乗客に席をゆずってもらったときの辞退表現にしても「へー おーきに、そやけど もー この次に 降りまっさかい」のようにいう。



この場合、「結構どす」を文末にそえないほうが、「京ことば」では敬意を高めることになり、「結構どす」を用いると、かえって、含みと婉曲性に欠けるとされる。



つり銭の不足を告げるときでも、「もー 一度 調べて ください」というところを、「ちょっと 足らんよーに 思いますが」のようにいうだけで、婉曲的に相手に理解してもらうようにつとめるのである。



このように「京ことば」は直示性を避け、間接性・婉曲性を好むといってもよい…今京都。(続く)  ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。


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