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堀川

投稿日時 2015-7-14 0:00:00
執筆者 rrb
京都で「川」を語るとき、ついつい忘れがちなのが「堀川」だ。手元の『京都大事典』(淡交社)には次のようにある。

京都市のほぼ中央を北区から上京・中京・下京・南区へ南北に流れる川。長さ約8.2キロ。「堀河」とも書く。平安期には朱雀大路を中心に西堀川(紙屋川とその南延長)と対をなし、東堀川という正式名称をもっていた。水源は不詳。かつては鴨川の本流ともされていたが、伏流水を集めて発達したものとする説もある。川名は人工的な運河の意で、平安京造営時の資材運搬などに用いられた。当時は水量も豊かで、豪雨時にはしばしば氾濫したが、現在は水流を断たれ、排水溝同然となる。

ここまでが『京都大事典』に記されていることである。この「堀川」はこれで終わらない。通常は水が流れなくなった堀川の水流を戻すため、琵琶湖疎水第二疎水分線から導水、紫明通・堀川通に水路を整備するとともに、既存開渠部の親水空間としての整備が行われた。これが「堀川水辺環境整備事業」である。

事業は2002年度から始まり、2009年3月29日に通水式典が行われるとともに通水が開始され、完成した。堀川のせせらぎの復活である。整備延長は4.4km、事業費は18億円。水の流れが復活すると人が集まる。こういう取り組みはいいことだ…という今京都。



水辺には人が集まり、活気がある





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