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費用対効果は?

投稿日時 2015-6-3 0:00:00
執筆者 rrb
「歩行者に優しいまちづくり」を目指し、京都市が四条通で歩道拡幅工事を進めている。工事概要は、延長1,120m、幅員22m。事業費は約29億円。昨年の11月から始まり、今年の10月末で終わる予定である。それにともない、慢性的な渋滞が問題となっている。あまりの渋滞の激しさに市バス運転手が「歩いた方が…」と乗客に降車を促すアナウンスを流したこともあると聞く。ここにきて、京都市の想定の甘さが批判されている。

京都市の中心部を東西に延びる四条通は観光客や買い物客であふれかえっている。これまで歩道は幅3.5mだったが、ゆったり歩けるようにと最大で6.5mに拡幅する。一方、車道は片側2車線から1車線になる。
すでに歩道の一部は拡幅され、歩行者にはすこぶる好評だが、ドライバーからは評判が悪い。タクシーの運転手さんによると、歩いて10分の距離が車で30分以上かかることもあるとのことだ。確かにバイクで走ったが、車道の幅員が狭く、すり抜けは厳しい状況だった。

約29億もの大金をかけて工事をし、歩道を広げるのはいい。しかし、「車を締め出すのか?」との不満の声もあるし、「歩かせる町」との批判もあると聞く。また、歩道を広げると自転車が好き勝手に走り回る。広がった分、ちょっとした広場感覚を持ってしまうというような問題も浮上する。「自転車で歩行者が危ない」ということで掲示板の設置だ。工事や掲示板の設置に係る費用は高価でも、効果は低いので「むなし」いというところか。一体、行政はうちらの税金で何をしようとしているのやら…という今京都。

しっかりしてもらわないと困るな〜!





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