フォトヴィレッジ

作品づくり

投稿日時 2015-5-25 0:00:00
執筆者 rrb
スズメさんを撮っていて、「撮った瞬間」と「撮れた瞬間」は違うと考えるようになった。スズメさんを撮り始めた頃からしばらくは、スズメさんを撮れるのは数少ない機会という考えがあり、ひたすらシャッターを切りまくっていた。自分にとっては「撮れた瞬間」狙いであった。

言葉(文章)で説明するのは難しいが、「このしぐさの後はどうなる!?」と予測することなく、スズメさんがそこにいる間に撮っておかなければ、次、いつこの機会があるかわからない・・・そんな考えで撮っていた結果を「撮れた瞬間」としている。
一方、「撮った瞬間」は、「はい、早く背伸びして!」とか「そこにある実を早く咥えて! それを食べに来たのでしょ!」とかいうように、シーンを予測して撮るようになった。前回の2枚目3枚目の写真とかがそうである。

言葉としては「瞬間を撮った」「瞬間が撮れた」としたほうが理解は容易である。
「瞬間を撮った」は、「そうなるとしっかり予想して撮った」ものであり、「瞬間が撮れた」は「その瞬間が偶然にも撮れた」というものだ。言葉にこだわりたい自分としては「撮った瞬間」と「撮れた瞬間」と表現する。
次の写真は「撮れた瞬間」のものである。


好んで使用している写真である。スズメさんを撮るようになってわずか3カ月後のものである。何が何だかわからないうちにシャッターを切ったもので「撮れた瞬間」のものである。このシーンが撮れたときの感動が忘れられないので好んでシンボルのように使用している。
一方、次の写真は「撮った瞬間」である。


木の上に幼鳥のスズメさんがいて、ここに親が餌を持って帰ってくるという行動を認識していた。待っていると幼鳥のスズメさんがこれまで以上にけたたましく鳴きだした。「親が近くまで来ている! もうすぐだ」との予想通りに親鳥のスズメさんが帰ってきた。「周りの様子を伺ってから子どもに餌を与える。そろそろだ」で撮った。ピントや構図はまだまだ未熟であるが、その瞬間を予測し、撮るようになった。スズメさんを撮るようになって2年ほど経過したときのことだ…と、天を仰いで思うこと。




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