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今京都 本末転倒 2008/01/16 12:08 am
ほんまつてんとう…物事の中心となる大事なことと、末端の些細なことを取り違えること。大切なことをないがしろにして、どうでもよいことに気を取られること。
◇ちょっと予備知識 → 「本末」は樹木の本(もと)と末(すえ)のこと。
類義語に主客転倒(しゅかくてんとう)・冠履倒易(かんりとうえき)・
釈根灌枝(しゃくこんかんし)・舎本逐末(しゃほんちくまつ)がある。
烏丸通(からすまどおり) vol.1
どの街でもメインストリートというものがある。
京都の現代のメインストリートは「烏丸通」。京都駅からまっすぐ北に伸びている広い通り。でも、京都人以外の人には、やはりひと言添えるのが親切ではないか…と思うのが「烏丸」の読み方である。
この烏丸丸太町の標識を「からす・まるまる・ふとるまち」と読んだという笑い話があるように、京都の地名は読み方が結構難しい。
にもかかわらず、観光都市京都として、訪れる観光客に何か配慮しているかというと、ことさら何もしていないところがまた京都らしい。とはいうものの最近は標識などが充実してきている。
ここは、かつての王城の地である、都である。日本語はここから生まれたのである、と平然と構えてみると「カマンザ(釜座)」などという、日本語とは思えない響きさえも「そうかぁ、これが都ことばというものか」なんて、妙に納得してしまう。
「カラスマル」と読んで当たり前、「トリマル」と読んでも恥じることなかれ。野山ならともかく、街の真ん中で「カラス」なんてつく地名はあまりないのではないだろうかと思う。
この烏丸という地名、いったいどこからきたのだろうと気になった。
もともとは「カラスマル」が、呼びやすい「カラスマ」に変わったのだろうか。それとも…。
いずれにしても、灯台下暗し。京都を代表する地名にもかかわらず、烏丸の由来が語られることって意外と無いように思う。
駅伝でも使用される現代のメインストリート「烏丸通」をいつものように調べてみた…今京都。(続く)
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京都の現代のメインストリートは「烏丸通」。京都駅からまっすぐ北に伸びている広い通り。でも、京都人以外の人には、やはりひと言添えるのが親切ではないか…と思うのが「烏丸」の読み方である。
この烏丸丸太町の標識を「からす・まるまる・ふとるまち」と読んだという笑い話があるように、京都の地名は読み方が結構難しい。
にもかかわらず、観光都市京都として、訪れる観光客に何か配慮しているかというと、ことさら何もしていないところがまた京都らしい。とはいうものの最近は標識などが充実してきている。
ここは、かつての王城の地である、都である。日本語はここから生まれたのである、と平然と構えてみると「カマンザ(釜座)」などという、日本語とは思えない響きさえも「そうかぁ、これが都ことばというものか」なんて、妙に納得してしまう。
「カラスマル」と読んで当たり前、「トリマル」と読んでも恥じることなかれ。野山ならともかく、街の真ん中で「カラス」なんてつく地名はあまりないのではないだろうかと思う。
この烏丸という地名、いったいどこからきたのだろうと気になった。
もともとは「カラスマル」が、呼びやすい「カラスマ」に変わったのだろうか。それとも…。
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今京都 時世時節 2008/01/15 12:07 am
ときよじせつ…それぞれの時代の風潮。世の中のありさま。時流。巡り合わせ。
◇ちょっと予備知識 → 「時世」は時代、またその時代の風潮や雰囲気。「じせい」と読むのは誤り。
野宮神社(ののみやじんじゃ) 伊勢斎宮・源氏物語旧跡 vol.3(最終回) vol.2はここ(←クリック)
縁結びや、進学の神様として知られており、若い女性や修学旅行生に人気の野宮神社。
観光地の嵐山に存在しているために、純粋な信仰心で訪れている方がどれだけいるか不明だが、賑わっているのは事実。
種類が豊富でユニークなお守りなども揃っているという。また、神社周辺の竹は「野の宮竹」と呼ばれており、主に工芸品などに利用されている。
この黒木鳥居はクヌギの木の皮を剥かないまま使用する日本最古の鳥居の様式。周辺の小柴垣はクロモジの木を用いる。
天皇陛下の御即位式で建てられる「大嘗祭」も黒木鳥居と小柴垣で囲まれている。
この場所は、嵯峨野めぐりの起点といわれており、スタート地点にはぴったりの神社。観光気分の参拝だとしても寺社仏閣に触れるいい機会だと思う…今京都。
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観光地の嵐山に存在しているために、純粋な信仰心で訪れている方がどれだけいるか不明だが、賑わっているのは事実。
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この黒木鳥居はクヌギの木の皮を剥かないまま使用する日本最古の鳥居の様式。周辺の小柴垣はクロモジの木を用いる。
天皇陛下の御即位式で建てられる「大嘗祭」も黒木鳥居と小柴垣で囲まれている。
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今京都 即身成仏 2008/01/14 12:07 am
そくしんじょうぶつ…人間がこの世で悟りを得て、生きているままで仏になること。
◇ちょっと予備知識 → 真言密教の教義。凡人でも悟りを開けば、今の肉体のままでも仏になれることをいう。
類義語に即身是物(そくしんぜぶつ)・即身菩薩(そくしんぼさつ)がある。
野宮神社(ののみやじんじゃ) 伊勢斎宮・源氏物語旧跡 vol.2 vol.1はここ(←クリック)
御本殿には野宮大神(天照皇大神)、
御本殿右側には愛宕大神(鎮火勝運)、
御本殿左側には白峰弁財天(芸能上達)、白福稲荷大明神(子宝安産、商売繁盛)、大山弁財天(交通安全、財運向上)、野宮大黒天(良縁結婚)が祀られている。
写真で紹介しても昨日・今日でほぼ全景となるくらいの広さ。決して広くはないけれど観光客が後を絶たない…今京都。(続く)
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野宮神社(ののみやじんじゃ) 伊勢斎宮・源氏物語旧跡 vol.2 vol.1はここ(←クリック)
御本殿には野宮大神(天照皇大神)、
御本殿右側には愛宕大神(鎮火勝運)、
御本殿左側には白峰弁財天(芸能上達)、白福稲荷大明神(子宝安産、商売繁盛)、大山弁財天(交通安全、財運向上)、野宮大黒天(良縁結婚)が祀られている。
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今京都 巧遅拙速 2008/01/13 10:09 am
こうちせっそく…巧みで遅いより、下手でも速いほうがよいということ。
◇ちょっと予備知識 → もともと兵法の語で、「戦争は作戦が稚拙でも早くかって終わらせること。
作戦が巧みで戦いを長く続けた例はない」ということから。
「巧遅は拙速に如かず」の略。
野宮神社(ののみやじんじゃ) 伊勢斎宮・源氏物語旧跡 vol.1
京都嵐山にある野宮神社。ここは以前に取り上げた竹林の小径(←クリック)にある。竹林の小径と同じように写真サイトXPでお世話になっている方(←クリック)とのお約束。だけど、プレッシャーも…。さらに、リアルタイムの写真じゃなくてごめんなさい。
さて、野宮はその昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王(皇女、女王の中から選ばれる)が伊勢へ行かれる前に身を清められたところ。
嵯峨野の清らかな場所を選んで建てられた野宮は、黒木鳥居と小柴垣に囲まれた聖地。その様子は源氏物語「賢木の巻」に美しく描写されている。
野宮の場所は天皇の御即位毎に定められ、当社の場所が使用されたのは平安時代のはじめ嵯峨天皇皇女仁子内親王が最初とされている。
斎王制度は後醍醐天皇の時に南北朝の戦乱で廃絶。その後は神社として存続し、勅祭が執行されていましたが、時代の混乱の中で衰退していった。
そのため後奈良天皇、中御門天皇などから大覚寺宮に綸旨が下され当社の保護に努められ、皇室からの御崇敬はまことに篤いものがあった。
野宮大黒天のそばにある神石「お亀石」をなでながらお祈りすると、 1年以内に願い事が成就すると言われている。
黒木鳥居と小柴垣は平安の風情を現在に伝え、源氏物語、謡曲野宮でも有名なこの神社は、嵯峨野巡りの起点として多くの方が訪れている。縁結びの神様、子宝安産の神様としても全国から崇敬を集めている…今京都。(続く)
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作戦が巧みで戦いを長く続けた例はない」ということから。
「巧遅は拙速に如かず」の略。
野宮神社(ののみやじんじゃ) 伊勢斎宮・源氏物語旧跡 vol.1
京都嵐山にある野宮神社。ここは以前に取り上げた竹林の小径(←クリック)にある。竹林の小径と同じように写真サイトXPでお世話になっている方(←クリック)とのお約束。だけど、プレッシャーも…。さらに、リアルタイムの写真じゃなくてごめんなさい。
さて、野宮はその昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王(皇女、女王の中から選ばれる)が伊勢へ行かれる前に身を清められたところ。
嵯峨野の清らかな場所を選んで建てられた野宮は、黒木鳥居と小柴垣に囲まれた聖地。その様子は源氏物語「賢木の巻」に美しく描写されている。
野宮の場所は天皇の御即位毎に定められ、当社の場所が使用されたのは平安時代のはじめ嵯峨天皇皇女仁子内親王が最初とされている。
斎王制度は後醍醐天皇の時に南北朝の戦乱で廃絶。その後は神社として存続し、勅祭が執行されていましたが、時代の混乱の中で衰退していった。
そのため後奈良天皇、中御門天皇などから大覚寺宮に綸旨が下され当社の保護に努められ、皇室からの御崇敬はまことに篤いものがあった。
野宮大黒天のそばにある神石「お亀石」をなでながらお祈りすると、 1年以内に願い事が成就すると言われている。
黒木鳥居と小柴垣は平安の風情を現在に伝え、源氏物語、謡曲野宮でも有名なこの神社は、嵯峨野巡りの起点として多くの方が訪れている。縁結びの神様、子宝安産の神様としても全国から崇敬を集めている…今京都。(続く)
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今京都 厭離穢土 2008/01/12 12:04 am
おんりえど…仏教で煩悩に汚れた俗世を嫌って離れること。
◇ちょっと予備知識 → 「厭離」は嫌って離れること。「えんり」とも読む。「穢土」は汚れた現世。
「欣求浄土」と対にして使う。
対義語は欣求浄土(ごんぐじょうど)。
染殿地蔵(そめどのじぞう)
四条通に面した新京極西北角にある警官派出所のそば、小さな路地を入ったところに「染殿地蔵」がある。
案外見逃してしまいそうな小さな路地であるが、「あっ、あの地蔵さんか」と思う人も多いと思う。
ここは安産祈願で有名であり、市民に親しまれた名地蔵。
地蔵はもともとこの付近にあった金蓮寺の塔頭のひとつであり、かつては釈迦如来を祀っていたことから、四条京極釈迦堂と呼ばれていた。
その後新京極の開設にともない、本家の金蓮寺は北区鷹峯へ移転したが、当院と地蔵のみは旧地に残った。
堂内厨子に安置されている本尊地蔵菩薩像は、高さ2m余の裸形立像で、弘法大使の自作と言われている。残念ながら秘仏のため拝見することはできない。
ここの敷地に入るのに新京極側と四条通側からの2つの路地がある。
この日は四条通側から入った。
お店を通り抜けて行くことになるのが少し驚き…今京都。
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染殿地蔵(そめどのじぞう)
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案外見逃してしまいそうな小さな路地であるが、「あっ、あの地蔵さんか」と思う人も多いと思う。
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その後新京極の開設にともない、本家の金蓮寺は北区鷹峯へ移転したが、当院と地蔵のみは旧地に残った。
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