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今京都 まったり 2009/05/05 12:00 am
まったり
やわらかくてこくのある食物の味を形容する。「梅酒も2、3年おくとマッタリしてよろしおすな」。テレビの影響で京料理用語として広まった。江戸時代から用い、もともと味覚表現であったが、「休みやし、家でマッタリしよう」と意味を変えて使用する。欠けるところのないさまを、「またし」といったが、「またい」となり、マッタリになったという。あのお方はマッタリしといやすな」と落ち着いて重厚な人柄にもいう。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
タイトルに「京ことば」を使用し、『京都新聞』に掲載されたものを引用させていただくことにした。
しばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。
羅漢


地蔵物語(257)


やわらかくてこくのある食物の味を形容する。「梅酒も2、3年おくとマッタリしてよろしおすな」。テレビの影響で京料理用語として広まった。江戸時代から用い、もともと味覚表現であったが、「休みやし、家でマッタリしよう」と意味を変えて使用する。欠けるところのないさまを、「またし」といったが、「またい」となり、マッタリになったという。あのお方はマッタリしといやすな」と落ち着いて重厚な人柄にもいう。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
タイトルに「京ことば」を使用し、『京都新聞』に掲載されたものを引用させていただくことにした。
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羅漢


地蔵物語(257)



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今京都 老婆心 2009/05/04 12:00 am
ろうばしん…余計な心配をして、必要以上の世話を焼くこと。ありがた迷惑な親切心。
◇ちょっと予備知識 → 他人に忠告する際にへりくだっていうことば。
類義語に御節介(おせっかい)・差出(さしで)・容喙(ようかい)がある。
タイトルの三文字熟語も今日でおしまい。さて、明日からどうしょう?
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羅漢


地蔵物語(256)


◇ちょっと予備知識 → 他人に忠告する際にへりくだっていうことば。
類義語に御節介(おせっかい)・差出(さしで)・容喙(ようかい)がある。
タイトルの三文字熟語も今日でおしまい。さて、明日からどうしょう?
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羅漢


地蔵物語(256)



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今京都 両天秤 2009/05/03 12:00 am
りょうてんびん…ふたまたをかけること。一方を失っても困らないように、もう一方にも手を打っておくこと。
◇ちょっと予備知識 → 略して「両天」ともいう。
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羅漢


地蔵物語(255)


◇ちょっと予備知識 → 略して「両天」ともいう。
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地蔵物語(255)



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今京都 理不尽 2009/05/02 12:00 am
りふじん…道理に合わないこと。また、むちゃなことを一方的に無理に押し通すこと。
◇ちょっと予備知識 → 類義語に不当(ふとう)・無理無体(むりむたい)がある。
対義語は正当(せいとう)・理路整然(りろせいぜん)。
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理髪店 (旧フォトヴィレッジ 2007年6月23日掲載)
「今京都」のために街撮りをしていると、理髪店が町の角地にあることが多いのに気がつく。これは「何かあるに違いない」と、さっそく調べてみると、予想通り理由があった。

そもそもは江戸時代の京の町づくりに由来する。江戸時代、京都ではどの町内も道の角々に木戸門(きどもん)をもち、夜になると町衆はこの木戸門をピシャリと閉めて、わが町内を自衛したという。つまり、木戸門を閉めてしまうと、その町内は外部からの侵入はもちろん、外部との接触を遮断した独立国家のようになってしまうということ。

京の町に頑丈な木戸門がたくさん作られるようになったのは、百鬼夜行の戦国時代。戦さ続きで治安は乱れ、いつ盗賊がやってくるかわからないという危機感が、町衆を自主防衛に向わせた。町衆が次第に富を蓄え、力を持ち始めた江戸時代後半には、高さが3mもあるような堂々たる木戸門を町内ごとに構えていたという。

この木戸門には小さなくぐり戸がついていて、木戸門の横には番小屋があり、番人が寝ずの番をしていた。その番小屋に続いて地蔵堂や髪結い床が門のそばにあった。また、コミュニティセンターとしての機能を持つ町会所もあった。その町会所を管理するのは髪結い床を営む人の役目。

床屋談義という言葉があるとおり、髪結い床は当時からいろんな情報が集まる場所として、町会所に附属するコミュニティ施設とされていた。これらは全て町内の共有施設・共有財産である。木戸門や道路、その両端についている溝でさえも同じく共有のものとして、町内で維持管理・清掃にあたる。こうして町内における自治管理システムが徹底し、町衆は高度な自治意識を育んでいた。

この髪結い床が江戸時代から明治に引き継がれ、現在も理髪店として営業している。これが京都の理髪店が町の角にあることの多い理由だという。この木戸門の跡は今では見ることができないが、町角に残っている理髪店を見れば、このあたりに木戸門があったのだろうと推測することができるからちょっと楽しい。これがきっかけで、今では掲載していないが「床屋物語」シリーズを組んだ、という京の街のお話…今京都。

◇ちょっと予備知識 → 類義語に不当(ふとう)・無理無体(むりむたい)がある。
対義語は正当(せいとう)・理路整然(りろせいぜん)。
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理髪店 (旧フォトヴィレッジ 2007年6月23日掲載)
「今京都」のために街撮りをしていると、理髪店が町の角地にあることが多いのに気がつく。これは「何かあるに違いない」と、さっそく調べてみると、予想通り理由があった。

そもそもは江戸時代の京の町づくりに由来する。江戸時代、京都ではどの町内も道の角々に木戸門(きどもん)をもち、夜になると町衆はこの木戸門をピシャリと閉めて、わが町内を自衛したという。つまり、木戸門を閉めてしまうと、その町内は外部からの侵入はもちろん、外部との接触を遮断した独立国家のようになってしまうということ。

京の町に頑丈な木戸門がたくさん作られるようになったのは、百鬼夜行の戦国時代。戦さ続きで治安は乱れ、いつ盗賊がやってくるかわからないという危機感が、町衆を自主防衛に向わせた。町衆が次第に富を蓄え、力を持ち始めた江戸時代後半には、高さが3mもあるような堂々たる木戸門を町内ごとに構えていたという。

この木戸門には小さなくぐり戸がついていて、木戸門の横には番小屋があり、番人が寝ずの番をしていた。その番小屋に続いて地蔵堂や髪結い床が門のそばにあった。また、コミュニティセンターとしての機能を持つ町会所もあった。その町会所を管理するのは髪結い床を営む人の役目。

床屋談義という言葉があるとおり、髪結い床は当時からいろんな情報が集まる場所として、町会所に附属するコミュニティ施設とされていた。これらは全て町内の共有施設・共有財産である。木戸門や道路、その両端についている溝でさえも同じく共有のものとして、町内で維持管理・清掃にあたる。こうして町内における自治管理システムが徹底し、町衆は高度な自治意識を育んでいた。

この髪結い床が江戸時代から明治に引き継がれ、現在も理髪店として営業している。これが京都の理髪店が町の角にあることの多い理由だという。この木戸門の跡は今では見ることができないが、町角に残っている理髪店を見れば、このあたりに木戸門があったのだろうと推測することができるからちょっと楽しい。これがきっかけで、今では掲載していないが「床屋物語」シリーズを組んだ、という京の街のお話…今京都。


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天を仰いで思うこと 疫病神 2009/05/01 12:00 am
やくびょうがみ…疫病をはやらせようという悪い神。また、だれからも嫌われるような人。
◇ちょっと予備知識 → 「疫病」は流行病、伝染性の高い病気。
類義語に貧乏神(びんぼうがみ)がある。
対義語は守護神(しゅごじん)。
皐月。今日から5月。本格的なゴールデンウィークに突入だ。高速道路の特別割引などで、今まで以上の渋滞が予想される。さて、何をして過ごそうか、仕事? 街撮り? それとも…。
しばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。
話のネタ雑学(38)
チョウにも縄張りがある?

ヒラヒラと蝶が飛んでくると、のどかな気持ちになる。しかし、その裏には、蝶同士の熾烈な争いが展開されていることもある。日当たりのよい川原で、一匹のアカタテハという蝶が飛び回っている。

岩角に止まって休み、飛び立ったかと思ったら、はるか空のかなたまで行き、数分後にはまた同じ岩角に戻って休む。こんな光景を観察していると、蝶が飛び立つのは別の蝶が近くに通りかかったときに多いことがわかるという。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
追われた蝶と追う蝶が点のようになり、見えなくなるまで猛烈に追いかけ、追い散らしてしまうと、安心したかのように元の岩角で休む。その岩角がその蝶の縄張りだから。アゲハチョウの仲間には「蝶道」といって、林の中の同じコースを何度も回るものもいる。見えない空間にも、人間が知らない色々な決まりがある…と、天を仰いで思うこと。
★前回はここ(←クリック)

◇ちょっと予備知識 → 「疫病」は流行病、伝染性の高い病気。
類義語に貧乏神(びんぼうがみ)がある。
対義語は守護神(しゅごじん)。
皐月。今日から5月。本格的なゴールデンウィークに突入だ。高速道路の特別割引などで、今まで以上の渋滞が予想される。さて、何をして過ごそうか、仕事? 街撮り? それとも…。
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話のネタ雑学(38)
チョウにも縄張りがある?

ヒラヒラと蝶が飛んでくると、のどかな気持ちになる。しかし、その裏には、蝶同士の熾烈な争いが展開されていることもある。日当たりのよい川原で、一匹のアカタテハという蝶が飛び回っている。

岩角に止まって休み、飛び立ったかと思ったら、はるか空のかなたまで行き、数分後にはまた同じ岩角に戻って休む。こんな光景を観察していると、蝶が飛び立つのは別の蝶が近くに通りかかったときに多いことがわかるという。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
追われた蝶と追う蝶が点のようになり、見えなくなるまで猛烈に追いかけ、追い散らしてしまうと、安心したかのように元の岩角で休む。その岩角がその蝶の縄張りだから。アゲハチョウの仲間には「蝶道」といって、林の中の同じコースを何度も回るものもいる。見えない空間にも、人間が知らない色々な決まりがある…と、天を仰いで思うこと。
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