rrbのブログ - rrbさんのエントリ
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今京都 正念場 2009/03/01 12:00 am
しょうねんば…のっぴきならない大事な場面。ここぞという肝心なとき。物事の最も重要な局面。見せ場。
◇ちょっと予備知識 → もとは歌舞伎で、主役が演じる最も重要な場面のこと。
類義語に性根場(しょうねば)・土壇場(どたんば)がある。
弥生。3月ですね。桜、3月、散歩道。天気の良い日はカメラを持って散歩したいですね。
羅漢

(カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4)
最近、旧ヴィレッジのとっておきたい記事の再掲が中心だったが、昨日、久々に童謡物語を掲載した。羅漢さんも日曜日の定番になってきた。これも嬉しいことだ。今日は集合写真で。だけど、なんかバラバラね…今京都。
地蔵物語(246)

地蔵物語も結構続いている。そろそろ新しいエリアに撮りに行かなくてはと思う…今京都。

◇ちょっと予備知識 → もとは歌舞伎で、主役が演じる最も重要な場面のこと。
類義語に性根場(しょうねば)・土壇場(どたんば)がある。
弥生。3月ですね。桜、3月、散歩道。天気の良い日はカメラを持って散歩したいですね。
羅漢

(カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4)
最近、旧ヴィレッジのとっておきたい記事の再掲が中心だったが、昨日、久々に童謡物語を掲載した。羅漢さんも日曜日の定番になってきた。これも嬉しいことだ。今日は集合写真で。だけど、なんかバラバラね…今京都。
地蔵物語(246)

地蔵物語も結構続いている。そろそろ新しいエリアに撮りに行かなくてはと思う…今京都。


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今京都 四天王 2009/02/28 12:00 am
してんのう…ある部門において、特に優れている四人。また、家臣や部下の中で最も優秀な四人。
◇ちょっと予備知識 → 仏教語で、帝釈天に仕えて仏法を守る四神の総称。
類義語に三羽烏(さんばがらす)がある。
うれしいひなまつり(童謡物語第14弾) vol.1
サトウハチロー作詞・河村光陽作曲
あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓 今日はたのしい ひな祭り
お内裏様と おひな様 二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に よく似た官女(かんじょ)の 白い顔
金のびょうぶに うつる灯を かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか あかいお顔の 右大臣
着物をきかえて 帯しめて 今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日 なによりうれしい ひな祭り
3月3日は桃の節句。女の子の成長を祝うひな祭り。日本的行事のこの日、今でも必ず歌われている童謡が「うれしいひなまつり」。お琴の演奏曲としても知られ、海外でも日本の代表的な曲として有名な歌。でも諸外国では「うれしい」はずが、なぜか「悲しいみなしごの歌」という題名になっている。確かに「うれしい」というよりは、「悲しい」と思える曲であり、歌詞でもある。
2番に出てくる
♪ お嫁にいらした 姉様に
なぜ身内に対して、敬語の「いらした」が使われているのか。それにこの「いらした」をよくよく考えると、「いらした」は「行く」の尊敬語でもあり「来る」の尊敬語でもあるから、白い顔の官女に似ているお姉さんは、果たして他家に嫁いでいったのだろうか、それともこの家に嫁いで来たのだろうか。「いらした」ならどちらでもとれてしまう。

歌の謎解きの前に、ひな祭りのルーツを探ってみる。現在のひな祭りといえば、ひな人形を飾り、白酒、甘酒を召し、ひし餅にはまぐりのお吸い物などを食べてお祝いしている。しかし、実はこのひな祭りというもの、裸になって水浴びをする風習からはじまった。これは昔、まだ風呂がない時代のこと。春の終わりに川や海の水につかって冬の間の汚れた垢を落とす習慣があった。身体をキレイにすることにより、罪穢れも清められるとされていた。

3月3日に水浴びでは、いくら垢がたまっていても寒すぎないか。イヤ、旧暦の3月3日は今の4月の終わりから5月の初め、つまりゴールデンウィーク時期ということになるからまぁ大丈夫か。
家族や親戚縁者が集い、水浴びをした後に、その年の健康や幸福を祈りながら、貝を拾ったり、花をめでたり、ごちそうや酒を飲む行事がひらかれていた。そして、それらが潮干狩りや花見などになっていった。
平安王朝時代になると、水浴びの風習がすたれ、代わりに人形に穢れをつけて水に流すようになった。「流しびいな」とよばれるものである。

「びいな」とは、紙などで作った人形のこと。後に「ひな」となり、「ひな人形」となる。それとともに、貴族の間では、贅沢な人形を飾る「ひいな遊び」が流行りだす。これが公家から武家、さらに江戸時代になると庶民の間でも人形が飾られるようになっていった。だからもともとは女の子に限らず、誰もが行う水浴びの習慣が、いつの間にか人形を飾ることにより、女の子をいとおしんで育てようという心を教えた祭りに変貌を遂げたのだった。それと同時に中国の行事にならって、徳川幕府がいわゆる「五節句」を定めた。1月7日を人日(じんじつ)とよばれる「七草の節句」、5月5日が端午、「菖蒲の節句」、さらに7月7日が七夕(しちせき)の「七夕祭」で、9月9日は重陽(ちょうよう)こと「菊の節句」とした。そして3月3日が上巳(じょうし)、「桃の節句」となったのである…今京都。(次回 2009年3月3日に続く) ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。
★前回の童謡物語第13弾「お猿のかごや」はここ (←クリック)

◇ちょっと予備知識 → 仏教語で、帝釈天に仕えて仏法を守る四神の総称。
類義語に三羽烏(さんばがらす)がある。
うれしいひなまつり(童謡物語第14弾) vol.1
サトウハチロー作詞・河村光陽作曲
あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓 今日はたのしい ひな祭り
お内裏様と おひな様 二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に よく似た官女(かんじょ)の 白い顔
金のびょうぶに うつる灯を かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか あかいお顔の 右大臣
着物をきかえて 帯しめて 今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日 なによりうれしい ひな祭り
3月3日は桃の節句。女の子の成長を祝うひな祭り。日本的行事のこの日、今でも必ず歌われている童謡が「うれしいひなまつり」。お琴の演奏曲としても知られ、海外でも日本の代表的な曲として有名な歌。でも諸外国では「うれしい」はずが、なぜか「悲しいみなしごの歌」という題名になっている。確かに「うれしい」というよりは、「悲しい」と思える曲であり、歌詞でもある。
2番に出てくる
♪ お嫁にいらした 姉様に
なぜ身内に対して、敬語の「いらした」が使われているのか。それにこの「いらした」をよくよく考えると、「いらした」は「行く」の尊敬語でもあり「来る」の尊敬語でもあるから、白い顔の官女に似ているお姉さんは、果たして他家に嫁いでいったのだろうか、それともこの家に嫁いで来たのだろうか。「いらした」ならどちらでもとれてしまう。

歌の謎解きの前に、ひな祭りのルーツを探ってみる。現在のひな祭りといえば、ひな人形を飾り、白酒、甘酒を召し、ひし餅にはまぐりのお吸い物などを食べてお祝いしている。しかし、実はこのひな祭りというもの、裸になって水浴びをする風習からはじまった。これは昔、まだ風呂がない時代のこと。春の終わりに川や海の水につかって冬の間の汚れた垢を落とす習慣があった。身体をキレイにすることにより、罪穢れも清められるとされていた。

3月3日に水浴びでは、いくら垢がたまっていても寒すぎないか。イヤ、旧暦の3月3日は今の4月の終わりから5月の初め、つまりゴールデンウィーク時期ということになるからまぁ大丈夫か。
家族や親戚縁者が集い、水浴びをした後に、その年の健康や幸福を祈りながら、貝を拾ったり、花をめでたり、ごちそうや酒を飲む行事がひらかれていた。そして、それらが潮干狩りや花見などになっていった。
平安王朝時代になると、水浴びの風習がすたれ、代わりに人形に穢れをつけて水に流すようになった。「流しびいな」とよばれるものである。

「びいな」とは、紙などで作った人形のこと。後に「ひな」となり、「ひな人形」となる。それとともに、貴族の間では、贅沢な人形を飾る「ひいな遊び」が流行りだす。これが公家から武家、さらに江戸時代になると庶民の間でも人形が飾られるようになっていった。だからもともとは女の子に限らず、誰もが行う水浴びの習慣が、いつの間にか人形を飾ることにより、女の子をいとおしんで育てようという心を教えた祭りに変貌を遂げたのだった。それと同時に中国の行事にならって、徳川幕府がいわゆる「五節句」を定めた。1月7日を人日(じんじつ)とよばれる「七草の節句」、5月5日が端午、「菖蒲の節句」、さらに7月7日が七夕(しちせき)の「七夕祭」で、9月9日は重陽(ちょうよう)こと「菊の節句」とした。そして3月3日が上巳(じょうし)、「桃の節句」となったのである…今京都。(次回 2009年3月3日に続く) ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。
★前回の童謡物語第13弾「お猿のかごや」はここ (←クリック)


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天を仰いで思うこと 獅子吼 2009/02/27 12:00 am
ししく…声を張り上げること。また、熱弁をふるうこと。
◇ちょっと予備知識 → 仏教で外道や悪魔を恐れさせた釈迦の説法を、獅子が吠えて百獣を恐れ従わせることに
たとえたことから。「吼」は吠えるの意。
類義語に大呼(たいこ)・長広舌(ちょうこうぜつ)がある。
話のネタ雑学(10)
冷やしすぎのビールはおいしくない? (旧フォトヴィレッジ 2006年12月24日掲載)

夏の暑い日でも、冬場のお風呂上りでも、冷えたビールをグッと一杯やるのは至福の喜び…なんて方が多いのでは? しかし、冷えすぎたビールは泡が立たず、美味しくないって知ってた?

ビールの命はなんといっても泡。泡によって口当たりを滑らかにし、苦味やアルコールの刺激を和らげるので、泡がないとビール独特の味を充分楽しむことができなくなる。で、その泡の正体はご存知のように炭酸ガス。この炭酸ガスはビールを発酵させるときにアルコールとともにでき、樽やビンの中に閉じ込めておいたものになんだね。ビンの口を開けた途端、ビールの中に溶けていた炭酸ガスが泡になって出てくるというわけ。

(神戸 湊川神社) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
この炭酸ガスがビールに溶け込む量が温度によって変わるから味に影響する。温度が高くなるほど溶け込む量は少なく、冷たければその量は増える。ちなみに日本のビールは10度前後でちょうどよく泡が出るように調節されているから10度前後に冷やすのが最も美味しいということ。さらに冷えすぎると香りも減ってしまうのだってさ。そういえば…ビールを冷やして飲むのは日本人の文化だと聞いたことがあったなぁ…と、天を仰いで思うこと。 ※写真は本文とは関係ないのであしからず。
★前回はここ(←クリック)

◇ちょっと予備知識 → 仏教で外道や悪魔を恐れさせた釈迦の説法を、獅子が吠えて百獣を恐れ従わせることに
たとえたことから。「吼」は吠えるの意。
類義語に大呼(たいこ)・長広舌(ちょうこうぜつ)がある。
話のネタ雑学(10)
冷やしすぎのビールはおいしくない? (旧フォトヴィレッジ 2006年12月24日掲載)

夏の暑い日でも、冬場のお風呂上りでも、冷えたビールをグッと一杯やるのは至福の喜び…なんて方が多いのでは? しかし、冷えすぎたビールは泡が立たず、美味しくないって知ってた?

ビールの命はなんといっても泡。泡によって口当たりを滑らかにし、苦味やアルコールの刺激を和らげるので、泡がないとビール独特の味を充分楽しむことができなくなる。で、その泡の正体はご存知のように炭酸ガス。この炭酸ガスはビールを発酵させるときにアルコールとともにでき、樽やビンの中に閉じ込めておいたものになんだね。ビンの口を開けた途端、ビールの中に溶けていた炭酸ガスが泡になって出てくるというわけ。

(神戸 湊川神社) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
この炭酸ガスがビールに溶け込む量が温度によって変わるから味に影響する。温度が高くなるほど溶け込む量は少なく、冷たければその量は増える。ちなみに日本のビールは10度前後でちょうどよく泡が出るように調節されているから10度前後に冷やすのが最も美味しいということ。さらに冷えすぎると香りも減ってしまうのだってさ。そういえば…ビールを冷やして飲むのは日本人の文化だと聞いたことがあったなぁ…と、天を仰いで思うこと。 ※写真は本文とは関係ないのであしからず。
★前回はここ(←クリック)


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今京都 試金石 2009/02/26 12:00 am
しきんせき…そのものの価値や、人物の才能などを判断するために試してみる物事。
◇ちょっと予備知識 → もとは貴金属をこすりつけて純度を判定した硬い石。
類義語に瀬踏(せぶみ)がある。
ひもじい (旧フォトヴィレッジ 2007年9月9日掲載)
現在の日本においては「ひもじい」なんて言葉はもう死語かも知れないと思われるほど飽食社会。しかし、100年に一度といわれる不況のさなか、再び使われるようになるかも知れない、とは勝手な想像か。

『日葡辞書』に「ひもじ」は収められている。それによると「空腹である。これは女ことばである」とされている。「ひもじ」は、鮒のことを「ふもじ」、髪のことを「かもじ」、御鮨を「すもじ、おすもじ」、杓子を「しゃもじ」などといった「御所ことば」のひとつであるという。言葉の上一字に「文字(もじ)」という語をつける「御所ことば」は他にもある。烏賊(いか)は「いもじ」、海老は「えもじ」、蛸は「たもじ」、にんにくは「にもじ」。しかし、ニラはなぜか「にもじ」とならず「ふたもじ」、さらに、ネギは「ねもじ」とならず「ひともじ」、蕎麦は「そもじ」、帯は「おもじ」、我は「わもじ」、そなたは「そもじ」、娘は「ごもじ」といった具合。まるで暗号のような言葉だけれど、そもそも「御所ことば」というものは室町時代の初期に宮中御所の女房たちの間で発生した。南北朝時代の頃から公家社会と庶民の間に接触する機会が多くなり、庶民の口にする食べ物が貴族階級の食膳にものぼるようになってきた。そこで女房たちは庶民の用いる名称をさけて、隠語的婉曲的な性格をもつ「御所ことば」を形成していったという。

15世紀のはじめには、「御所ことば」は宮中だけでなく室町御所、つまり足利将軍家でも使用されるようになる。御所ことばは日常生活に密着した食べ物、身の回りのものをさす言葉が多い。その中で空腹という状態を表す「ひもじ」は、どちらかといえば異質な「御所ことば」といえる。恥ずかしいは「はもじ」、心配は「しんもじ」、急ぐことを「いそもじ」、お目にかかることを「おめもじ」など。

「ひもじ」のもとの言葉は「ひだるい」であった。この最初の「ひ」一字に「文字」をつけて「ひもじ」。末尾の「い」はのちに形容詞的につけられたということ。「ひもじと言ふ事は強い武士の謂はぬ事」とは、近松門左衛門の浄瑠璃の一節。まさに「武士は食わねど高楊枝」の心境である。武家社会のなかで、メンツに生きる男性社会。いっぽう、ひもじいときはひもじいのだと、御所のなかで隠語めいて「ひもじ」という言葉を語り合った女房たち。ここにもタテマエを重んじる男とホンネで生きる女の好対照ぶりが見えそうね。

この隠語めいた言葉は現在の高校生の間で案外流行るかも知れないと思う。形は違うがギャル文字やら絵文字がその隠語に通じるものがあるからね。意外なことに語源が京都にあった言葉のお話vol.10(改訂・再掲)…今京都。 ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。
★前回の京が語源「あいづちを打つ」はここ(←クリック)
★旧フォトヴィレッジで掲載した「京が語源」はここまでで、vol.11「らちがあく」へとつながる。

◇ちょっと予備知識 → もとは貴金属をこすりつけて純度を判定した硬い石。
類義語に瀬踏(せぶみ)がある。
ひもじい (旧フォトヴィレッジ 2007年9月9日掲載)
現在の日本においては「ひもじい」なんて言葉はもう死語かも知れないと思われるほど飽食社会。しかし、100年に一度といわれる不況のさなか、再び使われるようになるかも知れない、とは勝手な想像か。

『日葡辞書』に「ひもじ」は収められている。それによると「空腹である。これは女ことばである」とされている。「ひもじ」は、鮒のことを「ふもじ」、髪のことを「かもじ」、御鮨を「すもじ、おすもじ」、杓子を「しゃもじ」などといった「御所ことば」のひとつであるという。言葉の上一字に「文字(もじ)」という語をつける「御所ことば」は他にもある。烏賊(いか)は「いもじ」、海老は「えもじ」、蛸は「たもじ」、にんにくは「にもじ」。しかし、ニラはなぜか「にもじ」とならず「ふたもじ」、さらに、ネギは「ねもじ」とならず「ひともじ」、蕎麦は「そもじ」、帯は「おもじ」、我は「わもじ」、そなたは「そもじ」、娘は「ごもじ」といった具合。まるで暗号のような言葉だけれど、そもそも「御所ことば」というものは室町時代の初期に宮中御所の女房たちの間で発生した。南北朝時代の頃から公家社会と庶民の間に接触する機会が多くなり、庶民の口にする食べ物が貴族階級の食膳にものぼるようになってきた。そこで女房たちは庶民の用いる名称をさけて、隠語的婉曲的な性格をもつ「御所ことば」を形成していったという。

15世紀のはじめには、「御所ことば」は宮中だけでなく室町御所、つまり足利将軍家でも使用されるようになる。御所ことばは日常生活に密着した食べ物、身の回りのものをさす言葉が多い。その中で空腹という状態を表す「ひもじ」は、どちらかといえば異質な「御所ことば」といえる。恥ずかしいは「はもじ」、心配は「しんもじ」、急ぐことを「いそもじ」、お目にかかることを「おめもじ」など。

「ひもじ」のもとの言葉は「ひだるい」であった。この最初の「ひ」一字に「文字」をつけて「ひもじ」。末尾の「い」はのちに形容詞的につけられたということ。「ひもじと言ふ事は強い武士の謂はぬ事」とは、近松門左衛門の浄瑠璃の一節。まさに「武士は食わねど高楊枝」の心境である。武家社会のなかで、メンツに生きる男性社会。いっぽう、ひもじいときはひもじいのだと、御所のなかで隠語めいて「ひもじ」という言葉を語り合った女房たち。ここにもタテマエを重んじる男とホンネで生きる女の好対照ぶりが見えそうね。

この隠語めいた言葉は現在の高校生の間で案外流行るかも知れないと思う。形は違うがギャル文字やら絵文字がその隠語に通じるものがあるからね。意外なことに語源が京都にあった言葉のお話vol.10(改訂・再掲)…今京都。 ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。
★前回の京が語源「あいづちを打つ」はここ(←クリック)
★旧フォトヴィレッジで掲載した「京が語源」はここまでで、vol.11「らちがあく」へとつながる。


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天を仰いで思うこと 直談判 2009/02/25 12:00 am
じかだんぱん…当人が直接交渉すること。膝詰め談判。
◇ちょっと予備知識 → 略して「直談」、また「じきだん」ともいう。「談判」は物事を解決するために話し合うこと。
話のネタ雑学(9)
ビールはたくさん飲めても、水はたくさん飲めないのは? (旧フォトヴィレッジ 2006年12月11日掲載)

ビヤホールでは、大ジョッキで一気飲みなんて光景をよく見かける。ところで、これを水にかえたら飲み干せるか? 残念ながら途中でダウンするのが普通。これは身体の受け入れ方が違うため。どちらも食食道から胃に入ってそこで一時溜められるところまでは同じ。しかし水は少しずつしか十二指腸に送られず、小腸から大腸を通る間に腸壁からだけ吸収される。

アルコールは、腸壁だけでなく胃壁からも吸収される。そのときに水も一緒に吸収され、さらに、炭酸ガスや砂糖を含むと吸収が早まるという性質をもっている。そのうえアルコールには利尿作用もあるからたくさん飲むことができるというわけ。

(神戸 湊川神社) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
もう少し経つとお花見のシーズンがやってくる。飲んだら乗るな、乗るなら飲むな。自転車愛好家もだよ〜!…と、天を仰いで思うこと。 ※写真は本文とは関係ないのであしからず。
★前回はここ(←クリック)

◇ちょっと予備知識 → 略して「直談」、また「じきだん」ともいう。「談判」は物事を解決するために話し合うこと。
話のネタ雑学(9)
ビールはたくさん飲めても、水はたくさん飲めないのは? (旧フォトヴィレッジ 2006年12月11日掲載)

ビヤホールでは、大ジョッキで一気飲みなんて光景をよく見かける。ところで、これを水にかえたら飲み干せるか? 残念ながら途中でダウンするのが普通。これは身体の受け入れ方が違うため。どちらも食食道から胃に入ってそこで一時溜められるところまでは同じ。しかし水は少しずつしか十二指腸に送られず、小腸から大腸を通る間に腸壁からだけ吸収される。

アルコールは、腸壁だけでなく胃壁からも吸収される。そのときに水も一緒に吸収され、さらに、炭酸ガスや砂糖を含むと吸収が早まるという性質をもっている。そのうえアルコールには利尿作用もあるからたくさん飲むことができるというわけ。

(神戸 湊川神社) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
もう少し経つとお花見のシーズンがやってくる。飲んだら乗るな、乗るなら飲むな。自転車愛好家もだよ〜!…と、天を仰いで思うこと。 ※写真は本文とは関係ないのであしからず。
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