rrbのブログ - 2016/04/05のエントリ
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今京都 ふりむかないで 2016/04/05 12:00 am
十三詣りのとき、「渡月橋を渡りきるまでふりむいたら、もらった知恵を返してしまう」というこの言い伝えは、京都では大変有名なものだ。これは伝説や信仰といったものではなく、子どもに対するしつけ(お作法のはじまり)なのである。
昔は十三詣りに行くと、お寺の境内で十三種のお菓子を買い求め、菩薩様にお供えし、それをおさがりとしていただいたそうだ。そのお菓子を境内を出るまでに全て食べきらなくては、授かった知恵を返してしまうとも言われたという。
小さな子どもは、お菓子をいただいてもなかなか食べられなかったり、真っ直ぐ前を向いて歩かなかったりするもの。そこで「知恵を返してしまうよ」ということで、もう13歳にもなったのだから世の中の決められた約束ごと(お作法)は守らなければいけない、というしつけをしてきた。これは特にお寺様が言い出されたことではなくて、お詣りする人々の口から口へと伝わり、広まったものである。
十三詣りというこの儀式は、虚空蔵菩薩様の縁日にあたる旧暦の3月13日(今は4月13日)に、数え歳で13歳になった子どもの大人の仲間入りを祝い、心身ともに健康であるようにと祈り願う習わしとして生まれ、今日まで伝わっている。女の子はこの日、「おめでとうさん」といわれ、初めて本裁ちの着物を着せてもらえる。
京都では、殊に嵐山の法輪寺が有名で「知恵もらい」とも言われて毎年大変な賑わいを見せている。子どもたちがこの法輪寺への行きと帰りに渡るのが渡月橋。昔は学校から学年全員がこの十三詣りに行ったという。宗教的な意味合いより「しつけ」として考えられていたからこそ、学校行事にもなったのだろう。京都には七五三といったものは昔にはほとんどなく、この十三詣りが主流であった。
また、この十三詣りはもともと皇族の方々の行事だったものが民間に広まったもので、本来は男の子の行事であったというが、今では「女の子の行事」と位置づけられている。時代の推移かもしれないが、京都のしきたりが、ひとつ、その形を変えようとしている…という今京都。
《京都・西陣界隈》
昔は十三詣りに行くと、お寺の境内で十三種のお菓子を買い求め、菩薩様にお供えし、それをおさがりとしていただいたそうだ。そのお菓子を境内を出るまでに全て食べきらなくては、授かった知恵を返してしまうとも言われたという。
小さな子どもは、お菓子をいただいてもなかなか食べられなかったり、真っ直ぐ前を向いて歩かなかったりするもの。そこで「知恵を返してしまうよ」ということで、もう13歳にもなったのだから世の中の決められた約束ごと(お作法)は守らなければいけない、というしつけをしてきた。これは特にお寺様が言い出されたことではなくて、お詣りする人々の口から口へと伝わり、広まったものである。
十三詣りというこの儀式は、虚空蔵菩薩様の縁日にあたる旧暦の3月13日(今は4月13日)に、数え歳で13歳になった子どもの大人の仲間入りを祝い、心身ともに健康であるようにと祈り願う習わしとして生まれ、今日まで伝わっている。女の子はこの日、「おめでとうさん」といわれ、初めて本裁ちの着物を着せてもらえる。
京都では、殊に嵐山の法輪寺が有名で「知恵もらい」とも言われて毎年大変な賑わいを見せている。子どもたちがこの法輪寺への行きと帰りに渡るのが渡月橋。昔は学校から学年全員がこの十三詣りに行ったという。宗教的な意味合いより「しつけ」として考えられていたからこそ、学校行事にもなったのだろう。京都には七五三といったものは昔にはほとんどなく、この十三詣りが主流であった。
また、この十三詣りはもともと皇族の方々の行事だったものが民間に広まったもので、本来は男の子の行事であったというが、今では「女の子の行事」と位置づけられている。時代の推移かもしれないが、京都のしきたりが、ひとつ、その形を変えようとしている…という今京都。
《京都・西陣界隈》
十三詣りの看板は見るけれど、実際に見たことないなぁ…