rrbのブログ - 2010/03/08のエントリ
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天を仰いで思うこと なんしか 2010/03/08 12:00 am
なんしか
とにかく。「ナンシカこれだけしかあらへんのやさかい、あんじょう分けなはい」「ナンシカ京都の冬は寒いことどすわ」「何しか」から。シは強意の助詞。ナンシ、ナンセとも。「何しろ」「何にせよ」の意。「ナンシ(セ)急なことやったしなあ」「何」をナンと発音して、ナンカスネン(何を言うか)、ナンカシテカツケンネン(何をほざくか)。ナンカスは「何をぬかす」。ケツカルは罵倒表現。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
いち航空ファンとして

1960年代に「夢のジェット機727…」と歌われた鶴のマークの日本航空(JAL)は輝いて見えたという。一度はあの飛行機で海外へ旅したい、と多くの人々が夢を抱いたとのことだ。庶民の夢が現実となり、年に1500万人以上が海外へ出掛ける時代になり、その時代に日航が経営破綻するのは何とも皮肉なものだ。
種々の原因が指摘されるが、安全に対する信頼感が薄れたことも大きな要因であろう。群馬県の御巣鷹山でジャンボ機が墜落した1985年の事故をきっかけに、同社の問題点は広く知られるようになった。また、経営陣も組合も対立ばかりで、その上に安全面のトラブルも続出では、誰でも不安になる。客が離れたのも、当然だといえる。

2005年に国から事業改善命令を受けたのも記憶に新しいことだ。作家の柳田邦男さんらをアドバイザーに、安全文化の育成に努めてきた結果、安全トラブルは減った。だが、失った信用を取り戻すのは容易ではない。社内対立も消えてはいないし、安全への投資で納得できるだけの説明もない。稲盛和夫・最高経営責任者(CEO)の下で出直す新生JALに望むのは、今度こそ社員が一丸となり世界一安全な飛行機をめざして欲しいということだ。その上で値段や機内サービスを工夫すれば人気回復も夢ではない。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
海外から帰国する際、JALを利用すると、NHKニュースが映る。「機内は既に日本」という雰囲気は独特だ。往年の輝きを再び、と願う人は少なくないだろうし、今もJALへの憧れを持ち続けている人もいるに違いない。この件以来、JALの機体を見ても、どこか寂しげで悲しげだ。航空写真も撮る一人の写真ファンとしては、威風堂堂としたJAL復帰を願いたい…と、天を仰いで思うこと。

とにかく。「ナンシカこれだけしかあらへんのやさかい、あんじょう分けなはい」「ナンシカ京都の冬は寒いことどすわ」「何しか」から。シは強意の助詞。ナンシ、ナンセとも。「何しろ」「何にせよ」の意。「ナンシ(セ)急なことやったしなあ」「何」をナンと発音して、ナンカスネン(何を言うか)、ナンカシテカツケンネン(何をほざくか)。ナンカスは「何をぬかす」。ケツカルは罵倒表現。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
いち航空ファンとして

1960年代に「夢のジェット機727…」と歌われた鶴のマークの日本航空(JAL)は輝いて見えたという。一度はあの飛行機で海外へ旅したい、と多くの人々が夢を抱いたとのことだ。庶民の夢が現実となり、年に1500万人以上が海外へ出掛ける時代になり、その時代に日航が経営破綻するのは何とも皮肉なものだ。
種々の原因が指摘されるが、安全に対する信頼感が薄れたことも大きな要因であろう。群馬県の御巣鷹山でジャンボ機が墜落した1985年の事故をきっかけに、同社の問題点は広く知られるようになった。また、経営陣も組合も対立ばかりで、その上に安全面のトラブルも続出では、誰でも不安になる。客が離れたのも、当然だといえる。

2005年に国から事業改善命令を受けたのも記憶に新しいことだ。作家の柳田邦男さんらをアドバイザーに、安全文化の育成に努めてきた結果、安全トラブルは減った。だが、失った信用を取り戻すのは容易ではない。社内対立も消えてはいないし、安全への投資で納得できるだけの説明もない。稲盛和夫・最高経営責任者(CEO)の下で出直す新生JALに望むのは、今度こそ社員が一丸となり世界一安全な飛行機をめざして欲しいということだ。その上で値段や機内サービスを工夫すれば人気回復も夢ではない。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
海外から帰国する際、JALを利用すると、NHKニュースが映る。「機内は既に日本」という雰囲気は独特だ。往年の輝きを再び、と願う人は少なくないだろうし、今もJALへの憧れを持ち続けている人もいるに違いない。この件以来、JALの機体を見ても、どこか寂しげで悲しげだ。航空写真も撮る一人の写真ファンとしては、威風堂堂としたJAL復帰を願いたい…と、天を仰いで思うこと。

