rrbのブログ - 2009/07/13のエントリ
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天を仰いで思うこと いもとのよめいり 2009/07/13 12:00 am
いもとのよめいり
イモトノヨメイリ(妹の嫁入り)とは、値段と相談すること。西陣織の職人ことば。妹の嫁入りには、姉と相談して決める習慣があるのでいう。姉をネーというから値段の値(ネー)とかけた。京都ではネをネーと長く、妹をイモトと短く言う。弟はオトトである。西陣織職人がデッチノウナギというのは「鰊(にしん)」のこと。昭和初期に丁稚は粗食に耐え、月の一日・十五日に出された鰊をウナギと思って食べたという。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
しばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。
四方山話(64)
砂時計に思うこと

珍しく縦画角
銭湯のサウナや、カップラーメンのお供や、ゼルダの伝説などで今でも使われている砂時計。砂時計は、約1000年前から使われていたといわれているが、そこには、現代科学をもってしても解明できていない、様々な謎が隠されているという。そんな、砂時計にまつわる謎が紹介されている本がある。タイトルはずばり、『砂時計の七不思議』(中央公論社)。著者は中央大学教授の田口善弘教授(執筆当時は東京工業大学助手)である。なんともロマンあふれるタイトルにいざなわれ、読んでみた。といっても、今では絶版で、おいてある図書館を探した。

本には、タイトルの通り、砂時計にひそむ七つの不思議が紹介されている。例えばこんなものだ。「砂時計の砂が流れ出る速さは、砂時計の上半分に残っている砂の量によらない」 これ、一見すると当たり前のように見えるが、これが水だとこうはいかない。紙パックの牛乳の底近くの側面に穴を開けたとする。最初はいきおいよく牛乳が出てくるが、最後の方はちょろちょろとしか出なくなる。これは、パックに残っている牛乳が多いほど、勢いよく出るからだ。お風呂にためた水を排水溝から流すときも同じ。砂時計の場合、このようなことは起こらず、どんなに残りの量が少なくなってきても、砂が落ちる量は一定である。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
このような現象が起きるのは、砂が、ある程度の大きさをもったつぶつぶ(粉粒体)であるからだそうだ。つぶつぶであるがゆえに、水などの液体とはまた違った性質をもっているという。このつぶつぶをよく調べると、砂時計がくびれの部分で目詰まりをしないのはどうしてか、ということもわかってくる。七不思議の一つに、「くびれ部分の直径が、砂粒の6倍よりも小さいと砂が流れなくなる」というものがあり、砂時計はそうならないよう、きちんと設計されている。本には、砂時計の七不思議にとどまらず、つぶつぶにまつわる様々な現象が紹介されている。1995年に執筆された本であるが、トピックが幅広く、今でも新鮮さが失われていない。専門的な内容もあるが、全体としては読みやすくまとまっている。砂時計、いくつか持っているが、なんとなく癒されるアイテムだ…と、天を仰いで思うこと。

おまけ

イモトノヨメイリ(妹の嫁入り)とは、値段と相談すること。西陣織の職人ことば。妹の嫁入りには、姉と相談して決める習慣があるのでいう。姉をネーというから値段の値(ネー)とかけた。京都ではネをネーと長く、妹をイモトと短く言う。弟はオトトである。西陣織職人がデッチノウナギというのは「鰊(にしん)」のこと。昭和初期に丁稚は粗食に耐え、月の一日・十五日に出された鰊をウナギと思って食べたという。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
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四方山話(64)
砂時計に思うこと

珍しく縦画角
銭湯のサウナや、カップラーメンのお供や、ゼルダの伝説などで今でも使われている砂時計。砂時計は、約1000年前から使われていたといわれているが、そこには、現代科学をもってしても解明できていない、様々な謎が隠されているという。そんな、砂時計にまつわる謎が紹介されている本がある。タイトルはずばり、『砂時計の七不思議』(中央公論社)。著者は中央大学教授の田口善弘教授(執筆当時は東京工業大学助手)である。なんともロマンあふれるタイトルにいざなわれ、読んでみた。といっても、今では絶版で、おいてある図書館を探した。

本には、タイトルの通り、砂時計にひそむ七つの不思議が紹介されている。例えばこんなものだ。「砂時計の砂が流れ出る速さは、砂時計の上半分に残っている砂の量によらない」 これ、一見すると当たり前のように見えるが、これが水だとこうはいかない。紙パックの牛乳の底近くの側面に穴を開けたとする。最初はいきおいよく牛乳が出てくるが、最後の方はちょろちょろとしか出なくなる。これは、パックに残っている牛乳が多いほど、勢いよく出るからだ。お風呂にためた水を排水溝から流すときも同じ。砂時計の場合、このようなことは起こらず、どんなに残りの量が少なくなってきても、砂が落ちる量は一定である。

(神戸) カメラ/EPSON R-D1s レンズ/NOKTON classic 35mm F1.4
このような現象が起きるのは、砂が、ある程度の大きさをもったつぶつぶ(粉粒体)であるからだそうだ。つぶつぶであるがゆえに、水などの液体とはまた違った性質をもっているという。このつぶつぶをよく調べると、砂時計がくびれの部分で目詰まりをしないのはどうしてか、ということもわかってくる。七不思議の一つに、「くびれ部分の直径が、砂粒の6倍よりも小さいと砂が流れなくなる」というものがあり、砂時計はそうならないよう、きちんと設計されている。本には、砂時計の七不思議にとどまらず、つぶつぶにまつわる様々な現象が紹介されている。1995年に執筆された本であるが、トピックが幅広く、今でも新鮮さが失われていない。専門的な内容もあるが、全体としては読みやすくまとまっている。砂時計、いくつか持っているが、なんとなく癒されるアイテムだ…と、天を仰いで思うこと。

おまけ

