rrbのブログ - 2009/06/18のエントリ
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今京都 ごじょ 2009/06/18 12:00 am
ごじょ
京都に地下鉄ができた当初、五条をゴジョという車内アナウンスが聞かれた。三条はサンジョ、御幸町をゴコマチという人は江戸時代からいた。学校はガッコ、養生をヨージョというように長母音を短くいうのが特徴。昭和初期には七条をヒッチョと発音し、京都駅をヒッチョノステンショ、質屋をヒチヤと書いた看板もあった。松原をマツワラ、室町をモロマチ、建仁寺をケンネンジと記した記録も残る。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
しばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。
塔頭 (旧フォトヴィレッジ 2007年8月7日掲載)
京都のお寺を語るときは欠かせない言葉が「塔頭」。「たっちゅう」と読む。京都ではしごく当たり前に使っているこの言葉。しかし、「塔頭」と書いて「たっちゅう」と読むのは漢字としては例外的だ。本来なら「塔」も「頭」も「とう」と読んで「とうとう」となりそうなものなのに…。

調べてみると「塔頭」の「頭」を「ちゅう」と読むのは中国の唐音に由来するという。仏教用語としてそのまま取り入れられたようだ。「頭(ちゅう)」は「ほとり」という意味。本来は禅宗で祖師などの墓のほとりに建てられた塔、あるいは墓を護持するために建てられた小さな庵をさす言葉だったということ。それが、本山の住持をつとめた高僧・名僧が住む隠居所を「塔頭」と呼ぶようになった。

しかし、この時点ではまだ本山の建物のひとつで、独立した寺院ではなかった。が、やがてそれらの小院がのちの弟子たちに受け継がれ、現在の独立した塔頭寺院になったという。広辞苑には「(転じて)一山内にある小寺院。大寺に所属する別坊。寺中(じちゅう)。子院。わきでら」と説明されている。現在では禅宗以外でも本山のある寺域内に独立した小院がいくつか見られ、それらの末寺もまた塔頭と呼ばれている。天龍寺や相国寺、建仁寺、東福寺、南禅寺などは多くの塔頭をもつ。塔頭の数が多いお寺といえば、京都では21の塔頭をもつ大徳寺。そして大徳寺をさらに上回るのが妙心寺で、その数はなんと47というから驚きである。

敷地内(山内)にあるのが基本なんだけれど、中には敷地外(山外)に塔頭もある。それを山外塔頭という。
さて、この塔頭に絡んでのお話をひとつ。大徳寺はその本坊は非公開。大徳寺へ行っても肝心の大徳寺は拝観できず、21ある塔頭の龍源院、瑞峯院、大仙院、高桐院を見学することになる。つまり、大徳寺という敷地内(山内)に入ることはできるが、肝心の本坊は非公開で、塔頭を見学して大徳寺参拝となるということ。なんか釈然としないものがあるという…今京都。 ※写真は御室仁和寺で本文とは関係ないのであしからず。

京都に地下鉄ができた当初、五条をゴジョという車内アナウンスが聞かれた。三条はサンジョ、御幸町をゴコマチという人は江戸時代からいた。学校はガッコ、養生をヨージョというように長母音を短くいうのが特徴。昭和初期には七条をヒッチョと発音し、京都駅をヒッチョノステンショ、質屋をヒチヤと書いた看板もあった。松原をマツワラ、室町をモロマチ、建仁寺をケンネンジと記した記録も残る。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)
しばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。
塔頭 (旧フォトヴィレッジ 2007年8月7日掲載)
京都のお寺を語るときは欠かせない言葉が「塔頭」。「たっちゅう」と読む。京都ではしごく当たり前に使っているこの言葉。しかし、「塔頭」と書いて「たっちゅう」と読むのは漢字としては例外的だ。本来なら「塔」も「頭」も「とう」と読んで「とうとう」となりそうなものなのに…。

調べてみると「塔頭」の「頭」を「ちゅう」と読むのは中国の唐音に由来するという。仏教用語としてそのまま取り入れられたようだ。「頭(ちゅう)」は「ほとり」という意味。本来は禅宗で祖師などの墓のほとりに建てられた塔、あるいは墓を護持するために建てられた小さな庵をさす言葉だったということ。それが、本山の住持をつとめた高僧・名僧が住む隠居所を「塔頭」と呼ぶようになった。

しかし、この時点ではまだ本山の建物のひとつで、独立した寺院ではなかった。が、やがてそれらの小院がのちの弟子たちに受け継がれ、現在の独立した塔頭寺院になったという。広辞苑には「(転じて)一山内にある小寺院。大寺に所属する別坊。寺中(じちゅう)。子院。わきでら」と説明されている。現在では禅宗以外でも本山のある寺域内に独立した小院がいくつか見られ、それらの末寺もまた塔頭と呼ばれている。天龍寺や相国寺、建仁寺、東福寺、南禅寺などは多くの塔頭をもつ。塔頭の数が多いお寺といえば、京都では21の塔頭をもつ大徳寺。そして大徳寺をさらに上回るのが妙心寺で、その数はなんと47というから驚きである。

敷地内(山内)にあるのが基本なんだけれど、中には敷地外(山外)に塔頭もある。それを山外塔頭という。
さて、この塔頭に絡んでのお話をひとつ。大徳寺はその本坊は非公開。大徳寺へ行っても肝心の大徳寺は拝観できず、21ある塔頭の龍源院、瑞峯院、大仙院、高桐院を見学することになる。つまり、大徳寺という敷地内(山内)に入ることはできるが、肝心の本坊は非公開で、塔頭を見学して大徳寺参拝となるということ。なんか釈然としないものがあるという…今京都。 ※写真は御室仁和寺で本文とは関係ないのであしからず。

