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rrbのブログ - 2009/03/24のエントリ

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今京都 張本人 2009/03/24 12:00 am

ょうほんにん…事件を引き起こすもとになった人。悪事を企てた人。
◇ちょっと予備知識 → 「張本」は事件の発端や原因のこと。
                類義語に首謀者(しゅぼうしゃ)がある。

光で京都にやってくる一部の人々は古い木造建築はすべて町家だと思っているらしい。「町家」は京都ブームの目玉であるが、正しい京町家にはちゃんとした基準がある。まず、「町家」の基本は、歴史的には豊臣秀吉の頃にできた。残念ながら、現存している京都の町家は明治以降のものだ。さて、その特徴であるが、ひとつめは、必ず通りに面していることがあげられる。入り口まで庭があったりするのは「町家」ではない。そして、狭い間口と対照的に、奥行きは60mにも及ぶ。これが「うなぎの寝床」といわれるゆえんである。そして、ふたつめは、通りに入り口があるから、たいていの「町家」では表の間で商売を行い、奥に家族の生活空間がある。この入り口で商売、奥に家族の生活空間という構成も不可欠な要素。京都の町を散策する際、こういう知識を持っていると意外と楽しいものである。

ばらくの間、コメント欄を閉じます。ご容赦ください。

ーダ村…の情報を募集しています。詳細はここ(←クリック) よろしくお願いします。

きび(童謡物語第9弾)  (旧フォトヴィレッジ 2006年12月4日掲載)

「たきび」
作詞:巽 聖歌 作曲:渡辺 茂

かきねの かきねの 曲がり角  たきびだ たきびだ 落ち葉たき
あたろうか あたろうよ  北風ぴいぷう 吹いている

さざんか さざんか 咲いた道   たきびだ たきびだ 落ち葉たき
あたろうか あたろうよ   しもやけお手てが もうかゆい

こがらし こがらし 寒い道  たきびだ たきびだ 落ち葉たき
あたろうか あたろうよ  相談しながら 歩いてる

戦後から現代まで、ずっと音楽の教科書に選定され続けている童謡に「たきび」がある。
 ♪ たきびだ たきびだ 落ち葉たき
「落ち葉たき」とは何? と思う現代の子ども多いでは? 読んで字の如く、落ち葉を集めて火で焚くことなんだけれど、最近はこんな光景をトンと見なくなった。
 ♪ あたろうか あたろうよ
と、焚き火を経験したことがない子ども多いことだろう。都会の子だったら、なおさらである。
 ♪ しもやけお手てが もうかゆい
北国ならまだしも、しもやけになった手を急に暖めると血の巡りがよくなって、かゆくなるという実体験をした子ども少ないかも。それなのにこの歌はしっかりと生き抜いてきた。しかし、この童謡の歩んできた道は決して平坦ではなく、肩身の狭いものだった。何度も何度も「たきび」の火は消されそうになっていたという。



この歌の童謡碑は作詞者の巽聖歌の出身地、岩手県紫波郡紫波町の紫波運動公園の中にある。今も自然が残るこの地は「たきび」の故郷としてはもってこい。だが、東京都中野区上高田、西武新宿線、新井薬師前駅の南東300mほどの住宅街にある旧家の入り口にも『「たきび」のうた 発祥の地』という立て札が立っているという。
実は、聖歌はこの近所の現在の上高田4丁目に住んでいた。この立て札の立っている家は広い敷地に大きな庭木が何本も残り、長く続く竹垣は、まさに、
 ♪ かきねの かきねの 曲がり角
だという。そこには時間を置き忘れてきたような空間があり、武蔵野の面影が残されている。聖歌は、自分の家からほど近いこの垣根の細道を、毎日仕事の行き帰りの通り道にしていた。今は、けやきの木がそびえているらしいが、この詩を作った当時は本当に、
 ♪ さざんか さざんか
が植えられていただろうし、冬には庭で、
 ♪ たきびだ たきびだ 落ち葉たき
する様子を文字通り垣間見たに違いない。



そんな中から生まれた「たきび」に渡辺茂が曲をつけ「ラジオ少国民」という放送テキストに掲載されたのは、1941(昭和16)年の12月号。今でいえば幼児番組の「おかあさんといっしょ」の今月の中の一曲のようなもの。それにともなって12月9日からNHKラジオ「幼児の時間」という番組内で発表。しかし、12月8日に突如勃発したハワイ真珠湾攻撃、日米開戦のため、翌日10日の放送分で放送が急遽中止になる。戦況をこと細かに報告する番組編成となり、11日から「幼児の時間」は中止された。しかも軍から「たきび」の歌にクレームがついた。たきびは敵機の目印になり、攻撃の目標になるから、この歌の放送を禁じる。たきびをしている近くには、当然人がいるし、家もあるから、敵から攻撃されないとは限らない。おまけに物資不足の時代。落ち葉とて貴重な燃料だというのだ。
 ♪ あたろうか あたろうよ
などと、楽しみながら落ち葉たきをしている場合ではないということ。落ち葉を燃料にご飯やお風呂をたいたりすることだってできるというのである。そんなこんなで「たきび」の火は、生まれてすぐに消された。わずか二度だけしか放送されぬまま消えた。またしても戦争の影響。



戦争の影響で消された「たきび」の火。ところが「たきび」は戦争時代を経て、戦後、再び甦るのである。1949(昭和24)年8月1日からNHKは「うたのおばさん」の放送を開始。この番組の中の「うたのおけいこ」というコーナーで新しい童謡を続々と発表。「めだかの学校」「かわいいかくれんぼ」「ぞうさん」などが次々と作られていった。そんな中に「たきび」があった。消したはずの「たきび」の火種はまだくすぶっていたのである。たちまち子どもたちは「たきび」が大好きになった。さらに、1952(昭和27)年からは教科書にも選曲されるようになって「たきび」の火の勢いはよく燃え盛ったのである。そんな最中のこと、またもや「たきび」の火を消そうという動きが始まる。軍に代わってクレームを出したのは消防庁。理由は防火教育上よくない、街角でのたきびは奨励できないというのである。しかし「たきび」の歌は、既に子どもたちに浸透し定着していた。いくら消火するのが仕事の消防といえども「たきび」の歌を完全に消火することができなかったのである。困った消防庁は「それならば…」と条件をつける。今後、教科書や歌集にこの歌の詩や譜面を載せる際には、必ずその脇に水の入ったバケツや監視役の大人を挿入絵として描くように…と。



なんとか歌は生き残ったが、時を経ると今度は「たきび」自体をする場所が少なくなってしまった。それでも「たきび」は子どもたちの心の中で燃え続けていた。そしていつの頃からか「たきびをしてみたい」という願望に変わっていった。今でも続いているかどうかは定かではないが、『「たきび」のうた発祥の地』では、毎年一回、中野区内の親子を集めて
 ♪ 落ち葉たき
をしながら、やきいもを作る行事があるという。さらに歌に歌われる「たきび」を体験させようと幼稚園や学校では社会学習として「たきび」を行っているところもあるという。しかし、どうも「たきび」はやはり肩身が狭いようだ。現代では、「ダイオキシンの問題」が勃発する。まったくもって生まれてから現代にいたるまでクレーム続きの歌。でも、それでも「たきび」の歌は、歌い続けられるだろう。いや、歌われ続けて欲しい、その火を絶やさずにいて欲しい。
 ♪ あたろうか あたろうよ
の会話形式の詩には、心洗われるような忘れさせたくない優しさが、満ち溢れている。


(ブレブレ゛けど雰囲気があったので…)

寒い冬、みんなで焚き火を囲むのもいい。ぷ〜んと香る焼き芋の匂い。(ん〜たまらん!) けれど、くれぐれも火の用心には細心の注意を!…今京都。 ※写真はEPSON R-D1sで撮った京都東山花灯路2009の光景で本文とは関係ないのであしからず。
★前回の童謡物語第8弾「黄金虫(こがねむし)」はここ(←クリック)


 

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