rrbのブログ - 2008/11/01のエントリ
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今京都 琴瑟相和 2008/11/01 12:00 am
きんしつそうわ…夫婦の仲がたいそうよいことのたとえ。また、兄弟や友人の仲がよいことにもいう。
◇ちょっと予備知識 → 「琴瑟」はふつうの琴と、糸の多い大型の琴。
琴と瑟の音がよく整い、調和しているということから。
「琴瑟調和」「琴瑟相(あい)和す」ともいう。
類義語に鴛鴦之契(えんおうのちぎり)・比翼連理(ひよくれんり)がある。
対義語は琴瑟不調(きんしつふちょう)。
霜月。今日から11月。木々は色づいてきているけれど、早くも散り始めているものもある。紅葉や黄葉を迎えず枯れ落ちる木々もある。地球温暖化の影響で春と秋が短くなり、このまま進むと春と秋がなくなるかも知れないという予想は悲しいけれど的外れな予想ではないような気がする。短い秋でもいいから楽しめる秋になって欲しいものだ。
と、昨年に綴ってもう一年になるんだなぁ。
貴船 vol.5(最終回) vol.4はここ
さて、繰り返しになるが、伝説では貴船大神が牛鬼を連れて降臨したのは「丑(うし)年の丑月の丑日の丑刻」とされる。これがある伝承を結びつき今に伝わる。

丑の刻(とき)参りである。白装束に、口紅は濃く、頭の鉄輪にろうそくをともし、わら人形に五寸くぎを打ち据える。牛鬼のごとき形相で相手を呪う法だ。

もとは恨みを抱く娘が貴船神社にこもり鬼になる「平家物語」の「宇治の橋姫」にある。これが謡曲「鉄輪」へ発展した。両説話には、くぎも人形も出てこないが、民間に伝わる中で陰陽道(おんみょうどう)の呪詛(じゅそ)法などと混ざったらしい。

神社は恋愛成就の神さまとして知られる。交通が不便で観光シーズン外、平日という条件にもかかわらず、多くの方が祈りをささげに訪れている。

しかし、夜には相手をのろうため五寸くぎをわら人形に変わるのだろうか。

いやいや、ご安心を。この呪いの話しは大きな誤解。ご降臨の伝承からも丑の刻参りとは心願成就の参拝方法なのである。しかし、時間が時間だけに「呪い」と結びついただけのようだ。

この貴船神社は、水の神様としても知られる。

また、平安時代、和泉式部が神社に参詣して恋愛成就を祈り、願いがかなえられたとの伝えから、縁結びの神としても崇敬される。

こうして、今回の貴船のお話は最終回となる。そうそう、「人を呪わば穴二つ」というから、呪いは絶対にやめようね…今京都。


◇ちょっと予備知識 → 「琴瑟」はふつうの琴と、糸の多い大型の琴。
琴と瑟の音がよく整い、調和しているということから。
「琴瑟調和」「琴瑟相(あい)和す」ともいう。
類義語に鴛鴦之契(えんおうのちぎり)・比翼連理(ひよくれんり)がある。
対義語は琴瑟不調(きんしつふちょう)。
霜月。今日から11月。木々は色づいてきているけれど、早くも散り始めているものもある。紅葉や黄葉を迎えず枯れ落ちる木々もある。地球温暖化の影響で春と秋が短くなり、このまま進むと春と秋がなくなるかも知れないという予想は悲しいけれど的外れな予想ではないような気がする。短い秋でもいいから楽しめる秋になって欲しいものだ。
と、昨年に綴ってもう一年になるんだなぁ。
貴船 vol.5(最終回) vol.4はここ
さて、繰り返しになるが、伝説では貴船大神が牛鬼を連れて降臨したのは「丑(うし)年の丑月の丑日の丑刻」とされる。これがある伝承を結びつき今に伝わる。

丑の刻(とき)参りである。白装束に、口紅は濃く、頭の鉄輪にろうそくをともし、わら人形に五寸くぎを打ち据える。牛鬼のごとき形相で相手を呪う法だ。

もとは恨みを抱く娘が貴船神社にこもり鬼になる「平家物語」の「宇治の橋姫」にある。これが謡曲「鉄輪」へ発展した。両説話には、くぎも人形も出てこないが、民間に伝わる中で陰陽道(おんみょうどう)の呪詛(じゅそ)法などと混ざったらしい。

神社は恋愛成就の神さまとして知られる。交通が不便で観光シーズン外、平日という条件にもかかわらず、多くの方が祈りをささげに訪れている。

しかし、夜には相手をのろうため五寸くぎをわら人形に変わるのだろうか。

いやいや、ご安心を。この呪いの話しは大きな誤解。ご降臨の伝承からも丑の刻参りとは心願成就の参拝方法なのである。しかし、時間が時間だけに「呪い」と結びついただけのようだ。

この貴船神社は、水の神様としても知られる。

また、平安時代、和泉式部が神社に参詣して恋愛成就を祈り、願いがかなえられたとの伝えから、縁結びの神としても崇敬される。

こうして、今回の貴船のお話は最終回となる。そうそう、「人を呪わば穴二つ」というから、呪いは絶対にやめようね…今京都。



