rrbのブログ - 2008/08/07のエントリ
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今京都 談論風発 2008/08/07 12:06 am
だんろんふうはつ…議論や討論が活発に行われること。
◇ちょっと予備知識 → 「談論」は談話と議論のこと。「風発」は風が吹き起こるように、勢いが激しいこと。
類義語に議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)・百家争鳴(ひゃっかそうめい)がある。
祇園祭・その後
先月の7月に開催された祇園祭。それが日本を代表する祭りであることは今更いうまでもない。祇園祭といえば、今では動く文化財とか動く芸術品とかいわれ、何かしら観光ショー化してしまった部分もある。

もともと、平安京建都後、京の都に大流行した疫病を追い払うために、町衆が寄り集まって知恵を出し合い、自分たちのために自分たちの力で作り上げた祭り(神事)である。
それから千有余年。今なお、この祇園祭に携わっている町衆の心意気というものが感じられ、そこに、この祭りを現代まで受け継ぐことができた大きな要因がある。

まだ、京都にチンチン電車が走っていた頃、山鉾巡行のために、わざわざその電車の架線を取り払って鉾を動かしたということがあったという。大変な作業であるが京都にとってはそれが当たり前だという。

近年は地下鉄工事のため、御池通は巡行できないほどの工事関係物が。しかし、前日まで路上にあった全てのものを取り除き、無事、山鉾を通した。
このような内容から考えると、京都人間は内向的だとかバイタリティーがないなどとよく批判されるが、この祇園祭をみると京都人の心に秘めたエネルギーやパワーを認識することができる。

山鉾巡行の順番を決めるために、毎年京都市の市議会議場に紋付姿の鉾町の代表が集まり、くじ取り式が行われる。そして、巡行当日、京都市長が当時の装束に身をかため、そのくじを改める大役、奉行の役を演じる。
これがまさに京都、千年の都なのである。

祗園祭ほど長い期間にわたって無駄の限りをつくした祭りはないといわれているが、その無駄の中から、人々のふれあいを、心のゆとりを生んできた。一見無駄に見えるものを無駄にしないところに京都人の心があり、それがまた誇りでもあるという。山鉾を見上げてただ見とれるだけでなく、山鉾に向かって手を合わせる京都人がいる限り、また、陰でこの祭りを支える女性が存在する限り、この祇園祭を後世に確実に伝承していくことができるという京都の文化のお話…今京都。 ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。


◇ちょっと予備知識 → 「談論」は談話と議論のこと。「風発」は風が吹き起こるように、勢いが激しいこと。
類義語に議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)・百家争鳴(ひゃっかそうめい)がある。
祇園祭・その後
先月の7月に開催された祇園祭。それが日本を代表する祭りであることは今更いうまでもない。祇園祭といえば、今では動く文化財とか動く芸術品とかいわれ、何かしら観光ショー化してしまった部分もある。

もともと、平安京建都後、京の都に大流行した疫病を追い払うために、町衆が寄り集まって知恵を出し合い、自分たちのために自分たちの力で作り上げた祭り(神事)である。
それから千有余年。今なお、この祇園祭に携わっている町衆の心意気というものが感じられ、そこに、この祭りを現代まで受け継ぐことができた大きな要因がある。

まだ、京都にチンチン電車が走っていた頃、山鉾巡行のために、わざわざその電車の架線を取り払って鉾を動かしたということがあったという。大変な作業であるが京都にとってはそれが当たり前だという。

近年は地下鉄工事のため、御池通は巡行できないほどの工事関係物が。しかし、前日まで路上にあった全てのものを取り除き、無事、山鉾を通した。
このような内容から考えると、京都人間は内向的だとかバイタリティーがないなどとよく批判されるが、この祇園祭をみると京都人の心に秘めたエネルギーやパワーを認識することができる。

山鉾巡行の順番を決めるために、毎年京都市の市議会議場に紋付姿の鉾町の代表が集まり、くじ取り式が行われる。そして、巡行当日、京都市長が当時の装束に身をかため、そのくじを改める大役、奉行の役を演じる。
これがまさに京都、千年の都なのである。

祗園祭ほど長い期間にわたって無駄の限りをつくした祭りはないといわれているが、その無駄の中から、人々のふれあいを、心のゆとりを生んできた。一見無駄に見えるものを無駄にしないところに京都人の心があり、それがまた誇りでもあるという。山鉾を見上げてただ見とれるだけでなく、山鉾に向かって手を合わせる京都人がいる限り、また、陰でこの祭りを支える女性が存在する限り、この祇園祭を後世に確実に伝承していくことができるという京都の文化のお話…今京都。 ※写真は京都の町並みで本文とは関係ないのであしからず。



